パワハラ相談ページ新設にあたり

弁護士のためのパワハラ相談

このたびホームページをリニューアルし、弁護士のためのパワハラ相談特設ページを新設しました。

ホームページを開設時にも申し上げましたが、私は開業して15年間、ずっとホームページを作らずに事務所を経営していました。気がつくと、今時の弁護士は誰でもホームページを持つのが当たり前の時代になってしまい、「今更ホームページを作っても意味がない」という発想になっていました。

ただ、ある事件に関与したことがきっかけとなり、私の考えは少しずつ変化してきました。

弁護士のパワハラ相談の特設ページを作るアイディア自体は、その事件に関与したことをきっかけに生まれ、もう数年前から暖めていたものですが、実際に実現させるには勇気が必要でした。

公開の決断

私が神奈川県弁護士会川崎支部の公式ホームページ立ち上げメンバーの一人となり、自分が想定していたよりも気楽に、費用をかけずにホームページが作成できることを知ったのは、以前の記事でもお伝えしたとおりで、実際、自作で独学でも、なんとか事務所のホームページを公開するところまでは、やり遂げることができました。
このまま無難な内容のままで済ませてしまうかどうかは、とても悩みました。しかしながら、せっかく自力でホームページを完成するところまでできたならば、思い切って、暖めていたアイディアを実現させよう。その思いの方が強くなり、特設ページの作成に着手しました。

「弁護士のパワハラ相談」は、言い換えるならば、「弁護士を交渉相手とする商売」でもあります。いろんな批判もあろうかと思います。弁護士会内で煙たがられる存在にもなるでしょう。かといって、今更、他の弁護士と同じような、無難な内容でホームページを公開し続けるつもりはありませんでした。そして、きっかけとなった事件が区切りを迎えたこのタイミングで、弁護士のパワハラ相談の特設ページを公開する決断をいたしました。

個人での活動

パワハラ相談の窓口自体は、弁護士会にもあります。弁護士会も、法律事務所内の労働環境改善には熱心に取り組んでおり、パワハラ被害を受けた弁護士の支援も当然に公的な活動として用意されています。弁護士会内で相談員をご担当されている先生には頭が上がりません。
それでも、弁護士会の公的支援とは別に、私が個人で、このような活動をしなければならないと考えた理由は、たくさんあります。ここでは全てを伝えきれないので、それはまた別の機会にお話ししたいと思います。

ホームページを作成した理由

以前の記事でも書きましたが、このホームページは、パワハラ相談以外のページは、薄い内容です。特に「取扱業務」のページなどは、他の法律事務所さんが一番力を入れて記事を書くところだと思うのですが、私は写真でごまかしているだけで、何の内容もありません。写真をマウスでクリックしても記事のリンクを張ってないので残念ながら何も起きません。というのも、私にはそもそもこのホームページから、一般事件の新規のご相談者様を獲得しようという発想がほとんどないからです。
私がこのホームページを通してやりたいことは、パワハラ被害に苦しむ方の救出活動を通して、「救える命を救いたい」、ただそれだけです。それが、パワハラ被害を受けた弁護士の救済活動にここまでどっぷりと浸かってきた私に課せられた使命であると感じているからです。

「弁護士」のための相談窓口です

弁護士のためのパワハラ相談のページは、弁護士からのパワハラに悩む「弁護士」のための相談窓口です。法律事務所内のパワハラ被害をなくしていくことが私の目標です。弁護士によるパワハラ被害をなくす最良の方法は、まず、「弁護士が弁護士に相談をする」ことのハードルを下げることです。その一助になればと思い、このページを作りました。
また、いずれは一般のパワハラ被害相談も受けていくことを考えていますが、しばらく多忙な日々が続くと思われますので、新たな被害相談は、当面は弁護士に限定したいと思います。ただし法律事務所に勤務する法律事務職員も、ご相談には応じます。パワハラ被害を受けたら一人で悩まずにご相談ください。

また、私とともに同じ理念を持って活動する伊藤諭弁護士も、士業レスキューという新たなサービスを始めています。こちらもご参照いただければ幸いです。

いつか誰かのお役に立てる日が来ることを信じて。

弁護士 髙木亮二

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